しほは、昨日の立からの電話を想い出しては…
にやけた。
学校は変わらずつまらなかったけど、いくらか心が楽だった。
早く立から、写真届かないかなぁ…
しほは学校から帰ると、毎日ポストを開けた。
数日が過ぎ…
ある日の午後、いつものようにポストを開けると、あったぁ!白っぽい分厚い封筒!
差し出し人は、
伊藤 立。
ばんざぁい♪
しほは急いで部屋にいき中を見た。
手紙はなく、その中には224枚どりのバカチョンで撮った写真たちが、まるまる入っていた。
立がいっぱいつまっていた。
トイレでふざけてる立。
花田に立が中学校入ってからできた、合併した違う小学校からきた友達とか…
とにかくいっぱいつまってた。
フィルムが一枚あまったみたいで…風呂上がりの立もいた。
どの立も楽しそうだった。
しほは、嬉しかった。
ほんとに写真を送ってきてくれたことも…
しほを忘れてなかったことも…