それは達也にとって初めての一目惚れだった
『どうしよぅ』
店員が仕事をしている所を達也は棚のカゲからこそこそと見つめた
『よし!決めた』
達也はポケットに入っている金を取り出した
『100…10…20…50…150円か』
達也はそのお金でコーヒーを手にとりレジに向かった
『これ下さい』
『はい、ありがとうございます。』
『137円になります。シールでもよろしいですか?』
達也は恥ずかしくて目の前にいる女の人の顔をみれなかった
『はい…いいです』
『ありがとうございます』
『またどうぞー』
達也は話したかったが話かけられなかった
『情けないなぁ』
店を出てコーヒーを飲みながら歩く
頭にはあの女の人の笑顔がうかんでくる
『また会えるかなぁ?』
そういって家に向かって歩いて行った……