しょせんなんとなく始まった私たちの恋は
なんとなく終わる運命だったのかもしれない
私―宮本アカネと松下ヨウが初めて出会ったのは、高校の入学式。遅刻して一番後ろに立たされてた時、更に遅れて来たのがヨウだった。
暇だったからなんとなく話しかけた。ヨウもなんとなく応じた。
そんな私達、たまたま同じクラスで席が前後だった。
毎日会うたびにどんどん喋るようになって、どんどん仲良くなって・・気付いたらいつも一緒にいるようになってた。
そして、7月2日。
いつものように昼休み教室で喋ってたらミナコが言ったんだ。
あんたらいい加減付き合ったら?って。
その日の放課後、ヨウが言った。
俺ら付き合っとく?
そうだね〜
・・なんてテキトーな始まりだろぅ。
それから1年経った今日――記念日デートをドタキャンされて、なんとなく思ったんだ。
もぅいいや。
今日でドタキャン4回目。学校でもクラスが違うからあんまり会わない。こぅやってなんとなく終わっていくんだ。それならいっそ、サッパリ終わらしてやろう。
TO ヨウ
別れよっ(●^∀^●)
送信。
あぁ、なんてあっけないんだろう。