俺、鶴野恵璃[ツルノエリ]。
16才。
高校生。
男っぽい女。
一人称、俺。
友達、男ばっか。
女子では考えられん行動多数。
男友達には男にしか見られてない。
…そう。男にしか見られてない。
大好きなヤツ。
龍崎直樹[リュウザキナオキ]にも。
直樹は幼稚園のころからの幼なじみ。
家も隣。
でも最近、直樹は学校の中でベスト3に入るほど、女子に人気。いわゆる、イケメン。
俺の気持ちなんか、、、
届くはずもないんだよ…。
────AM07:50分。
ガチャ…
窓が開く。
俺が開けているわけじゃない…
直樹だ。
直『おい!!恵璃…あと十分だよ??早く起きてよ!!』
恵『ん…やだ…』
直『もー早くー!!』
俺をゆする直樹。
これが平日だけの日課だ。。
この二人だけの時間。
この時間が…俺の幸せ。
直『おいーやばっ!!八分だって…』
恵『わかったよぉ…起きるからぁ…』
そう言って起き出す。
それから顔洗って歯磨きをして着替えて学校に行く。
そう…着替えるんだ。
でも、直樹は部屋を出ていかない。
下着まで脱がない時は着替える時は部屋にいる。
これが、俺を男として見ている証拠だ。
君はやっぱり、こんな俺を男としか見ないのかな?