人殺しの恋?

サカイ  2008-12-21投稿
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雨が降っている。

白い息を吐き出しながら
僕は地面に倒れこんだ

体がつかった水溜まりは血と泥が混ざった匂いがする

今日、僕は人を殺した。


このままここにいれば捕まるだろうな


全力で走って逃げ出してきた僕の体は 水溜まりと反応し 湯気が立ち上った。

僕はその居心地の良さにほぐされて眠りについた。

小さい手をめいっぱいに広げて母親に甘える懐かしい夢が流れた。

何時間たったのだろう。

目を開けると雨が上がっていた。

どうやら誰も通らなかったみたいだ


通報はされた様子はなかった。


安心からか一息ついた。

「大丈夫ですか?」

突然、背中の向こうから声が聞こえた

早くなる鼓動を抑えながら、振り向くと

そこには幼さが残る少女がたっていた。


一瞬、口を封じるという考えが頭を過ぎった

だが、もう仕方ないことだった もう諦めよう。

「僕は人を殺した。関わらないほうがいい」

それを聞いた彼女はゾッとした顔をした。

「本当?」

「ああ本当だ。はやく通報しろ」

彼女はケータイを取り出したが、何も押さずにしまいこんだ。

これが彼女との最初の出会いだ。

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