初恋-終わり-

なお  2008-12-22投稿
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人は悲しみを乗り越えると強くなるのでしょうか? 
亮太の力強い言葉に私は下を向いた。
あぁ…こういうとこが好きなんだよな…そう実感して「ありがとう」
と、笑った。

なおき、私は悲しみを抱えてまだ何も見えないけど…私を探してくれた人がいるから…とりあえず前向いて歩いて見ようと思います。
初めての恋をしたのがあなたで良かった。
不器用でゴメンね。
今も愛しています。

そして季節は巡り、私達は無事卒業して高校生になります。
「遥…話したいの」
「理沙…」
ずっと心に抱えていた話を卒業して向き合えた。

「返して…亮太を」
「理沙…ゴメンね」
私は一生懸命に頭を下げ謝った。理沙から大切な人を奪った事に変わりはない。「許さない…なんてね」
「理沙…」
「私、実はひどい女なの…だから謝らないで」
理沙の瞳に涙が光っていたから何も聞けなかった。
「遥なんて嫌い」
そう言って理沙は私をハグして、無理して笑った。
きっと私が失った友情は大きい。だから絶対…

「ゴメン、待った?」
私と亮太は同じ高校、クラスは別だが今も付き合っている。
「帰るぞ」
そう亮太が差し出した手を私は繋ぐ。

この手は二度と離さない。いつまでも。

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