韓国に着いた。
空港には、機関銃を持った兵隊がウロウロしていて、物々しい雰囲気だった。
ソウルの町は、慌ただしく人々で賑わっていた。戦争の名残で、道の端で出店を出してる どのおばあちゃんも上手に日本語を話していた。
店に入ると韓国人はどこか日本人を軽蔑してるのが伝わってきた。しほたちはなんだか居心地が悪かった。
しほと愛子は、夜行くクラブを探していた。
韓国に留学してるアメリカ人ふたりと出会った。
そのふたりに韓国人がいく焼肉屋さんに連れて行ってもらった。サンチュにくるんで食べる焼肉は初めてで、すごくおいしかった。アメリカ人のおごりだった。
その夜、四人でクラブ行って、呑んで踊った。
踊ってる間は、いやなこと全部忘れられた。
踊り疲れて、ホテルに帰って寝ようと思ったら、愛子がアメリカ人ふたりにも声をかけた。
「一緒にくる?」
げ。まぢで…
しほは嫌だった。
でも、三人はやる気だった。
そして…
その夜、レイプされた。
その日会ったばかりの、知らないアメリカ人に…
しほは、今どき古臭いけど初めては彼氏とってずっと守ってきてたのに。
韓国なんて二度と来ない!
アメリカ人なんて大嫌い!
愛子のばか!
その日、
友情も…
バージンも…
なくした。