「これからAチーム対Bチームの
試合を始めま〜す!」
『おねがいしまーす!!』
ゲームが始まった。
俺はBチームだ。
ポジションはピッチャー。
じゃんけんで先攻後攻を決めた。
俺のチームは負けたので、後攻だ。
先頭打者はいちばん年下でいちばん
足が速い泉谷充[いずみやみつる]
泉谷に対して俺は第一球をなげた。
「ストラーイーク!」
よしっいける。
と思い、同じ調子でなげた。
結局泉谷は三振。
順調に試合が進んでいった。
九回表5対4。2アウト満塁。
俺のチームは1点リード。
ここでの打者はホームランを
めちゃくちゃ打つ
立山健吾[たてやまけんご]
ここで打たれたら逆転されてしまう。
ヤバイ緊張してきた。
こんなに緊張しているのは
俺だけか?
ん?由紀はどこへいったんだ?
さっきまで木のしたのベンチに
座っていたのに…
俺は回りを見てみた。
すると由紀と春樹が仲良く話している。
なんでだよ由紀…
俺は無性に腹が立った。
ちくしょうっ
俺はむきになって
立山に対して
めちゃくちゃ弱いボールを
投げてしまった。
俺の投げたボールは
立山によって簡単にとばされた。
「ゲームセット!」
結局俺のチームは5対7で
負けた。
「友っ!ドンマイ」
「白石!俺の勝ちだぜ」
「…黙れ」
「友〜もういいじゃん」
「よくねぇよ
お前らのせいで負けたんだよっ!」
「えっなんで?」
「由紀はなんでコイツと話してんだよっ
最後まで俺をみてろよぉ〜」
由紀は困っているようだ。
「白石、お前妬いてんの?」
「本当だ〜友、肌が黒くなったね」
「…由紀ちゃん、そっちの
焼くじゃないよ。ヤキモチのほうだよ」
「俺はもう帰る!」
俺はバットとグローブを持って
家に帰った。
「友っ!まってよ〜」
「ついてくんなっ!春樹と帰れよっ!」
「じゃあ由紀ちゃん!俺とかえらない?」
「…ごめんね、今は友じゃないと」
由紀はそういって友を追いかけた。