この話は4年前の夏の事です。
自分は都内を中心にドライバーをやっていて いろんな会社に集荷に行ってる中で、いつも行くのが楽しみにしてる会社があり、その受付の女の子と会える事が楽しみでした!その子はナナちゃんといい、いつも行くと荷物があるのに「ないよ〜!」とか からかわれたり、俺が来ると「ジュース飲も〜」って、俺に合わせて休憩したり、とにかく一緒にいると楽しい子でした!
でもそんなある日、いつものように集荷に行くとナナちゃんは元気がなくて、なんか話してもブルーなカンジで、心配で聞いてみても「なんでもないよ!」って無理した笑顔をするけど何か仕事であったのかなとその時は気付かず、数日後行くといつものように元気になってて、良かったぁ〜と思いながら何かあったの?と聞くと「え〜何が〜?」と笑顔で返され、いつものように話していて、そして何か吹っ切れたような顔で「記念に写真とろ〜」って!俺はその時 その顔が何か心に引っかかる思いと何とも言えない寂しさで胸がいっぱいだった。
そして翌日、受付にはいつものナナちゃんの姿はなく、違う子が座っていて、ナナちゃんはと聞くと 「昨日で会社終わりだったんだよ!実家に戻ったんだよっ」って!俺は何が何だかわからず、そしてその子は「ナナはいつもあなたの事楽しみに待ってたんだよ!いつも話しに出てきて楽しそうにさ〜、多分あなたの事が好きだったんじゃないのかな?でも実家のお母さんが具合悪いみたいで仕方なく戻ったみたい」って!その後すぐに昨日の写真とった事を思い出し、元気がなかったのも、吹っ切れたような笑顔もそういう事で、すべてが何もかも遅く、何も分かってなかった俺は悔しくて、無性に寂しくて、何で気付いてやれなかったんだと!
なんでその前にこの気持ち言えなかった!好きだと!
そう俺俺はナナが好きだった...。
その後 外に出ると、この前まであんな暑かったのに涼しい風が吹いていて、空色も夏の終わりように告げていた。
23の夏の終わりの頃の事でした。