雨の中傘もささずに会社を出て行く貴方を見付けた
急いで貴方の元へ駆け付たけれど
貴方は私の存在に気付かずに走って行った
貴方の背中が消えて行く
名前を呼ぼうと息を吸って
名前を呼べずに息を飲み込んだ
傘を差し延べてあげたかったのに
私一人の為に傘を開いた
改めて貴方との距離を感じて寂しかった
意識し始めたのはいつからだろう
当たり前の様に私の左隣の席に有る存在
たまにする世間話
笑い合ったり冗談を言ったり
貴方と話せる事が少しずつ特別になる
貴方にとって特別でありたいと思うようになる
大きくなる想い
目の前に立ち塞がる大きな壁
越えられない
踏み込む事の出来ない世界
私は何を望むのだろう
汚れて行くのは嫌
汚してはいけない
貴方も私も
だけど歯止めなんて効かない
貴方の隣にいる一秒一秒が私の愛に変わる
落ちて行く想いを実感する
貴方が優しいから