貴方が同僚と話す家庭の話
聞こえない振りをしてただパソコンを見つめた
聞きたくない
なのに耳がそれを受け入れる
貴方がふとした時に私に漏らした言葉が離れない
『家を出たいな』
溜め息混じりに吐いた言葉
『突然どうしたんですか』と少し笑いながら答えた
『色々あるんだよ』と貴方も笑う
何処となく寂しそうで何処となく頼りない表情\r
『何処か遠い処へ行ってしまいたいな』
また一つ溜め息をついてパソコンに目を戻した
そんな貴方の姿に言葉に胸が痛くなった
何を思い私に弱さを打ち明けたのだろう
何を望んで
私からのどんな言葉を望んでそんな台詞を漏らしたのだろう
何も聞けなかった
もしも今二人きりであればもっと深く入れたのに
貴方をそっと抱きしめてあげられたかもしれないのに
胸に何かがつかえた様な感覚が残り何も手に付かなくなる
貴方の些細な一言で私はこんなにも悩まされる
貴方はきっと知らない
私が貴方が何気なく言った事でも大きな影響になるとゆう事を
本当は言いたかった
『だったら一緒に何処か遠くへ消えますか』と
貴方が私のその言葉を受け止めてくれるならば何処へでもついて行ける
そんな気がした