それから三ヶ月、先生だけを考えて生きた。
次の三ヶ月は、愚かにも先生を忘れようとした。
また次の三ヶ月、何もすることをやめて何も考えなくなった。
すると次の三ヶ月で、一人の優しい誰かに会った。
信じられないけど、信じたくないけど、
あたしは、その人に…。
恋を、してしまった。
あたしは自分を憎んで、罵って、大嫌いになった。
あんなに先生を好きだったのに。
先生はこんなあたしに精一杯答えをくれたのに…。
恋愛感情ではないにしても、大事にしてくれた先生の愛に心底あたしは罪悪感を抱かずにはいられなかった。
先生。
先生の言ったことは本当だったよ。
皮肉にもそれは、あたしが嬉しくて結果を待っていたのとは全く逆の結果であたしに答えをくれた。
人間は変わるということーーー。
あの人は少しだけ先生に似ています。
先生に似ているから好きになったわけではないけど。あたしの質問にすぐ答えをくれるあなたとは違って、散々悩んだあげく自信なさげに言うけど。
それでも、精一杯真剣に悩んでくれるところが似てるんだね。
次の三ヶ月、あたしは自分を許すことを彼に諭された。
彼はあたしの話に泣いてくれた…。
あたしの代わりに泣いてあげるんだと、言ってくれた。
それからまた三ヶ月後の今。
今日も保健室のカーテンが風に吹かれて、優しく揺れる。
あたしはそれを眺めながら、あなたを思う。
忘れないよ。
あなたはあたしに希望をくれた。
あたしが愛したあなたは、嘘じゃないから。
あなたとの会話を思い出す。
あの頃の幸せと、今の幸せを噛み締めながら。
そしてあなたを愛したように、あたしはあなたの生きるはずだった時間を大切にする。
授業もちゃんと受けてるよ。
あなたのことを考えると心はまだしくしく傷むけど、
それでも、いつかこの思い出が優しいものになるように祈るよ。
ただ、今は、
もうすぐやって来るあの人を待ちながら。