母「あら、まゆみ大吉じゃないのぉ〜」
まゆみ「やったー」
初詣にやってきた親子の楽しそうな会話。
母「今年はついてるわね〜まゆみ…。今年も…。」
まゆみの後ろには2年前に他界した夫の霊がついている!母はその姿を今年も優しく見ていくのだった。
終わり?
父「おぉ、まゆみ大吉じゃないかぁ〜」
まゆみ「やったー」
初詣にやってきた親子の会話。
父「今年はついてるぞ〜まゆみ。…今年もな〜」
まゆみの背中には2年前に他界した母の霊がついている!父はその姿を優しく見ていた。
終わり?
父母「まゆみ大吉じゃ…まゆみ?あれ…?まゆみ?」
まゆみ「やったー」
まゆみにはどちらの姿も見えていなかった…。両親はこの時はじめて自分達2人が2年前に亡くなっていたのを知ったのであった。娘に霊感はなく、両親の姿など全く見えていなかった。
終わり?
まゆみ「やったー」
父母「………」
初詣にきた娘のくじを引く姿を見守るだけの両親。
ふと2人はまゆみの背中に人影をみた。
父母「じいちゃん?…ばあちゃん?それに、叔父さん!」初詣の人混みは、親戚や先祖達全員の霊であった。全員で見守ってくれているのだ!それは何百人にもなる群集だ。
父母「まゆみ〜!みんなで、憑いてるからぁ〜!」亡くなってもまゆみを見守る事には変わりなかった。いつまでも。例えくじが凶と出ようが吉と出ようと。
終わり!