天駆ける時間24

ユータ  2006-06-27投稿
閲覧数[314] 良い投票[0] 悪い投票[0]

大猿は二匹いた。暗闇に飛び上がると二手に別れた。一匹は工場の中へ、もう一匹は工場の屋根に飛び上がった。
「カケルさん!俺は屋根のやつを追います!カケルさんは工場の中のやつをお願いします!」
「わかった」カケルは返事を返しながら空間から光の剣をつかみ取る。
「んじゃ俺も!」ユータも空間に手をのばすと武器を召喚した。暗闇に薄く光る白い柄と鞘。柄に彫られた雷のような形が印象てきだ。
「じゃ、先いきます!」力強く地を蹴るとユータは高々と跳躍した。ビル二階立ての高さもある工場を飛び越し、その屋根にひらりと着地した。
「……」口をぽかんと開けていたカケルだったが、頭を振って工場の中に入って行った。

入ってすぐに夢魔は襲い掛かってきた。鋭いかぎづめでカケルの首を狙ってくる。「っったぁりやぁ!」素早く払った光の剣で腕を切り落とす。続けて振り下ろした剣は運悪く工場の床に突き刺さってしまった。
「う、うわっ」急いで引き抜こうとするカケルに夢魔の鋭い牙が迫る。
「〜〜〜!!!!」牙が眼前に迫ってきた瞬間。勢いよく抜けた剣が勢い余って夢魔を真っ二つに切り裂いた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ユータ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ