部屋を出るマーティ巡査。
「何をやってるんですかネェ？」
「何だ？」
振り返るモグレ警部。
「映像見て下さい」
部下のレイロ刑事は、モニター画面に映るがローズマリーの動きに注目していた。
画面に見入るモグレ警部。
モニター画面には…
第２資料保管室内で動き回るローズマリーの姿が映し出されている。
エリザベスが入っているガラスケースに手を当てているローズマリー。
その行動内容に、モグレ警部たちは注目していた。
「何か、呪文のようなモノを取り上げているみたいだな」
「儀式か何かでしょうか？」
「分からん」
モグレ警部たちには理解し難いローズマリーの行動。
当の…
ローズマリーは呪文を唱える事をやめた。
「これで儀式は終わりよ。アンタはもう、元に戻れるハズだし、霊力も今まで以上に強くなっていると思うから」
「アリガトー、ローズマリー」
「どういたしまして」
「ワタシタチ、チジョウカイへキテ、ドノクライニ、ナルノカシラ？」
「もう、数百年も経ってるわよ」
「ソンナニ？」
「と言っても、この地上界での時間の流れで計算すればの話しよ。
魔界では時間の流れがゆっくりだから、私たちがココへ来たのは…
約１週間前になるって計算かしら？」
「コレカラ、ドウスルツモリナノ？」
「帰るわよ」
「ドウシテ？」
「もうこの地上界には用はないし…
ダーヤン様もきっと、心配なさってられると思うからよ」
「マダ、イタイ」
「ダーメ。私たちは魔界の人形なんだから、人間の世界には居られないの。分かる？」
「ソレデモ、イタイノ」
「ワガママ言うんじゃないの」
「…」
「アンタが帰りたがらない理由は…
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