夢をみた。
テレビでしか見たことのない真っ青で綺麗な青空をあたしと彼が歩いてる夢。
目の前には、ただ、真っ直ぐな道があって、あたしは彼と手を繋いで歩いてる。
髪を優しく撫でる風は気持ちよくて、足元には小さなかわいい白い花。
とても穏やかで、幸せな、夢。
「んなこと出来るワケないだろ。」
「…。」
こんにちは、あたし、社 夕映、18歳です!
高校で華の女子高生ライフ満喫中!
…。
というのはウソで
病院で華の病院患者ライフ満喫?中です!
私は紫外線を浴びると発作が起きます。
…まぁ皮膚病の一種です。
先天性の病気みたいで産まれてからほとんどをこの病院で過ごしてます。
病室にも紫外線を浴びないため、窓がないです。
…というワケであたしは18年間青空というものをみたことがない。
…そんなあたしの担当がさっきの冷たい一言を浴びせた 御前崎 慶一朗。20歳。
この病院の跡取りムスコ。
さらさらの黒髪で、すごく綺麗な男の人。
そして… 「…また晴れたら外の映像とってきてやるから…」
「ホント?絶対だよ!」 実はとっても優しい人。
「えへへへ…嬉しいな♪」
そんな彼に私は恋しちゃってたりします。