教科書を配布された後、
プリントを配られた。
入部希望届けだった。
アタシは、
バスケが大好き!
だけど、
この中学校には
女子バスがないみたいで…
このときほど男子に
なりたいと、思ったことは
ない。
ふと横の席を見ると、
あの男の子がバスケ部
希望と書いていた。
アタシは、
また見すぎてしまった。
男の子が、
こっちを見て話しかけて
きた。
「何部入るの?」
話しかけられると思って
なかったから
アタシはビックリして
答えるのに時間が、
かかってしまった。
「決まってないの?」
「ええーと…先輩にバレー部勧誘されてるから、
バレー部に入ろうかと…。」
「ふふ。敬語じゃなくていいよ。僕、嵐 直斗。
よろしくね。」
「アタシは、柚木 葵衣。
こちらこそよろしく。」
これが、
直斗との出会い。