あなたには、どれだけの思い出がありますか?私には、沢山あります。友達と遊んだ日々、家族と話したあの時、そして、あなたと・・・
『ヤッホー!ま〜たき〜たよ。』と言ってまた、僕の病室にやってきた。『昨日も来ただろ。そろそろ僕の病室を暇潰しの場所するのはやめてくれ。正直仕事の邪魔だ。』ジロとした目で森ノ宮を見ると『いや〜、いいじゃない。いつも亮一君以外居ないし。』何故かニコニコしている。なにが楽しくてここに来るのだろうか?(この会話聞けば分かる通り、森ノ宮恵美は3日連続でここに来ている。)『そのいい方だと僕にお見舞いする人がいないようないい方だな。』『違うの?』『ちがいます。僕にも見舞ってくれる珍しい奴も居るわ。』・・・・・
私は、ここ3日亮一君の病室に行っている。私は亮一君が好きだ。友達として、だから毎日いきたい。だって楽しいもん。『いや〜、いいじゃない。いつも亮一君以外居ないし。』そうだ、亮一君の病室に尋ねる人と鉢合わせたことが一度もない。『そのいい方だと僕にお見舞いする人がいないようないい方だな。』私が当然のように答える。『違うの?』『ちがいます。僕にも見舞ってくれる珍しい奴も居るわ。』正直私は驚いた『へぇ〜、そんな人いるんだ。どんな人?男?女?』『あ?幼なじみの女だ。秋元奈々香って言うんだ。』私が今日2回目の驚きをしているとき、
ガラガラガラと扉が開いた。『亮ちゃんごめんなさい。今日も少し遅れ・・て・ぇ?あなた、誰?』やば、気まずい。