時を感じて 『出会い』 (2)

tororo  2008-12-28投稿
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5年前…

平成15年 4月1日


朝凪の気持ちいい神秘的な日。
俺は今日を楽しみにしていた。
そう、憧れだった高校生になったから。
心弾む高校生活が始まるはずだったけど…

期待とは意外に外れるもので……


しーーーん。。

まるで俺のクラスだけ別世界のように静まり返っていた。

(なんで誰も喋らねぇんだよ…)

机に顔を伏せながらそんなことを考えていると、誰かに後ろからポンポンと背中を叩かれた。

「はい?」

「ねぇー名前教えて?」

(何、いきなり)

一瞬そう思ったが、すぐに返答する。

「藤本。
藤本 シュン」

「藤本 シュン かぁ…。
じゃーシュンって呼んでもイイかな??」

「まあ別にいいけど…。
お前は?」

「へッッ??」

「へッッ??じゃなくて、お前のなーまーえ」

「あッッ、そっか。
私は恵梨だよ。
坂本 恵梨」

「じゃー俺も恵梨って呼ぶな」

「うん!!」

その日、恵梨は一日中俺に付き纏っていた。
変な奴だなぁと思いつつ、恵梨と喋っていると自然のまま笑える自分がいた気がする。

(でもやっぱ変な奴だ)

心の中ではそんなことを思っていた。



この頃は…まだ…。。



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