布団に入ってから、
寝たのか寝ていないのか、分らないまま、
あのサイトの事を考えていた。
もうすぐ会社へ行かなければ………
とりあえず、私は仕度をし、玄関を後にした。
エレベーターを降りて。
ふと、1号室を確かめた……
ん?何もない…
いたって普通の玄関だ。
って事は…やっぱり嘘?
そう思いながら会社へ向かう。
私の仕事は、普通のOL。これと言って華やかな仕事ではない。
昼になり、同僚に相談する事にした。
「ねぇ、私、昨日、不思議サイトを見たの…」
「ん?」
「何かヤバイサイト…人殺し…写真もあって、見てしまったの」
「はぁ?それってお金かからない?大丈夫?」
「それは…わからない、でも、マンションの人を一日一人殺すって……、
そのマンションが私のマンションと似ている」
「?嘘でしょ?」
「私も、そう思いたい……、ねぇ、ヒナ…今日、家に来て欲しい…」
「わかった…、また家でゆっくり聞くから」
「ありがとう、ヒナ」
こうして、昼が終り夜になった。
私が先に仕事終わったから、家で待つ事にした。
ちょうど、1号室前を見ると、
明らかに朝とは違う、雰囲気になっている。
「血?」
朝には無かったはずなのに……
もう少し、しっかり見ると…
中には誰もいない、、、
ただ、荒れ果てた室内が見えた…。
私はコワくなり、エレベーターを使わず、
部屋まで急いで帰った。
「ヒナ、早く来ないかな?」
私は独り言を言いながら
待っていた。