庭に飛び回る蝶を貴方と重ねた
ふわふわと羽を揺らして飛ぶ姿が美しい
咲く花に羽を休め
近付けばすぐに放れて行く
捕まえる事も出来なくて自由に飛び回る
選ばれた花が私であったら
何処へも行かない様に甘い蜜を貴方にあげるのに
暖かい陽気にうたた寝をした
幸せな夢を見た
貴方が隣に居て嬉しかった
会話までは覚えていない
何かを貴方に言いながら楽しそうに二人笑い合った
覚めずに続く夢ならば良かったのに
目を覚ましたらまた貴方を愛した
積み重ねられて行く感情に苦しくなった
庭に居た蝶を見失った
綺麗な花を
甘い蜜を捜し求めて飛んで行ってしまったのだろうか
何処か遠くへ
私の知らない場所へ
私には貴方しか映らないのに
貴方は何処へ向かうのだろう
また美しい姿を見せて
私はいつまでも此処で待つから
次は覚めない夢を見せて
いつまでも想い続けるから
貴方がゆっくりと羽を休められる様に
またこの庭に綺麗な花を咲かせるから