アノ鍵(6)

キユデヒ  2008-12-29投稿
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今まで誰かに恨まれるような体験はないし…?

この狭い牢屋がやけに広く感じた…。
何もしてないのに…。
なぜ、こんな目に…。
もう外で月を見る事はないのだろうか…。

普通の生活がどれだけ大切な時間だったか…。
無駄に消費してたな…。
今更なんだ…。
僕は両手を顔にあて、息を殺し、泣くのをこらえた。
落ち込んでいても始まらない…いったい誰がポストに鍵を?きっと、そいつが犯人に違いない!
僕は犯人を見つけるまであきらめない!あきらめてなるものか!堅く決意した!
どれだけ時間がたっただろうか…?
牢屋を出るチャンスが訪れた…。
「吉良木…釈放だ…。」
結局、鍵以外、なんの手ががりもなし…また、僕の部屋の回りにいた記者の証言も助けとなり、晴れてといか…複雑な気持ちで外に出た…。
新聞記者が僕が外に出るのを見ていたようだが殺しに行く時間などなかったと証言。
不幸中の幸いだ…。
さて、真犯人を必ず見つけて汚名をぬぐわなくてはならない!

何か手掛かりはないか…?そうだ!手紙だ!手紙に着いた指紋をとれば…。
よし、早速、手紙を警察へ…。

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