昼になると会社の屋上へ行き、空に向けて手を合わせる…。
強く祈る…私の全ての気持ちを乗せて強く…。
私の娘が歩む未来を穏やかで優しく実りある道にしてくれないか…？
本当に優しい子なんだ…病室のドアを開くと向日葵のように元気な声で『パパっ！おはよっ！』って。ママともドラマや雑誌の話しを楽しげに話してる…何事も無いかのように。
なぁ…もうパパとママは大丈夫だから…無理して笑わなくて良い…。
辛いんだろ？
恐いとも思う…
夜一人で泣いているのも知ってるよ…。
苦しくなる位お前の優しさは伝わって………。
でも……甘えてくれないかな…？
家族なんだぞ…無理しないでくれないかな。
昔さぁ、小さい身体で大きなお菓子の入った箱抱えて『パパっ…開けてっ！』ってパパの膝掴んでベソかいてたよな…。
親って、子供の嬉しい瞬間、泣きたい時、辛い時には誰よりも傍で、同じ目線で気持ちを受け止めたい生き物なんだよ…。
だから泣いても良いじゃないか？
悔しい気持ちもパパにぶつければ良い。
安心するまで抱きしめると約束するよ。
悲しい涙もパパの心に大切にしまうと誓う。
だから少しでも良い…
甘えてな
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