私の住む町には初めて通る人は皆、「季節はずれだ」と。
感じる家がある。
春夏秋冬、毎日。
必ず五時を過ぎるとクリスマスイルミネーションが点灯する。
それには深い理由があった。
これは本当にあった事で、私が個人的に追悼の意を込めて、書こうと思いました。
今から二年前の12月、町はにぎわい、クリスマス一色になっていた。
「ダイちゃん今年はサンタさんに何を欲しいか決めたの?早くお願いの手紙書かなきゃね!」と、母は息子に言った。
「うーんとね…えっとね…いっぱい欲しくてまだ決まってないの」 悩んだ息子の顔を見てほほえむ母。
「ママ!パパに相談して決めてもいい?」
「いいわよ!早くしなきゃサンタさん持ってきてくれないよ」
息子はパパの帰りを待ち、相談して、二人で作れるプラモデルに決まった。
息子はサンタさんへ宛てた手紙を書いて枕元において眠っていた
「サンタさんへ。おりこうにします!だからパパと一緒にプラモデルをつくりたいです!お願いします」
そんな息子を見ながら夫婦顔を合わせニコニコして「あなた。プレゼント任せたわよ!忘れないでよね!」
「あぁ!パパサンタがんばるぞ!」