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琉天領が死んだ。
報告を受けたとき、途惑いを隠せなかった。
頭がボーっとしてきて、自分でも何を考えているのか
分からなかった。
「キール殿!どうされました。」
その声で起きた。目の前には羽飛と侍医(直属の医者)がいた。
「キール殿・・・いやキール様。流天領様の遺書により貴方が
我軍を指揮、管理する事になりました。」
それ程驚く事はなかった。
だが、こんなに琉天領が早く死ぬとは誰も思っていなかった。
一番驚いていたのは羽飛だった。
昨夜まで琉天領と話していたのだ。
「分かりました。わたしが、行きましょう。今からすぐに
軍議を始めます。」
琉天領の館に入るとすでに幹部は全員席についていた。
「では、軍議を始めます。その前に、私がこの戦いで軍事権を預かったキールです。
これからは、私の命令で動いてもらいます。」
反対するものは誰一人いなかった。
それを確認したキールは説明を始めた。