ダルたちが脱獄するまでの間ニッケル達は暗殺の準備をしていた
「クソッ!警察の中にいるのはストレスが溜る!!」
車をM.Tが監禁されている場所まで運転してきた男は運転をせずに後部座席で私服に着替えていた。警官の服では目立つのでウランだった
「それに、こんなにちんたらしたのは僕の性分じゃない」
男はイライラして髪をかきむしる。この男は見た目ダル達とあまり変わらない年齢だ。20歳位だろう。そして短気みたいだ
「そう言うなラドン。これも作戦の一つと思え」
ラドンと呼ばれた短気な男はニッケルの言う事を素直に聞いた。ラドンも相当なスピード魔だろう。エドと良い勝負が出来そうだ
「それに着替えながらでは運転も出来ないだろ?」
イライラしたラドンにウランが高笑いしながら追い討ちをかける
「うるさいぃ!!」
そう言ってラドンはそっぽをむいた
〜30分〜
スタジアムに着くと4人はすぐに行動に移した。ラドンを除く3人はスタジアム内に入りラドンは1人車で待機していた
「大統領は特等席で15:30からの試合を傍観する、しかしあいつがここに来るのは15時丁度。それまでにあいつを確実に殺せる場所に行くぞ」
事前に下準備をしていたので屋上には簡単に行けた。それに屋上ならば人はこないしすぐに逃げれる
屋上にニッケル・ウラン・ヘリウムが着いたのが14:40……大統領が来るまで残り20分。屋上にいる3人は大統領が来るまで息を殺してまっていた。そして運命の時間がやってきた
現在時刻14:59
ウランがライフルを構えると予定通り大統領はやってきた
「いいか、大統領が席に座った時点で撃て」
ニッケルは双眼鏡を覗きながらウランに指示をする
「大統領が席に着くまで残り30秒」
ウランが秒読みを開始した
「………4・3・2・1…ぜっ…」
ウランが引き金を引きかけた瞬間スコープが急に暗くなった。驚いたウランがスコープから目を話した瞬間だった
「「残念」」
なんとウランの目の前にダルとエドが2でスコープを塞いでいたのだ
「なっ!?」
急に現れた2人に3人が動揺する前にダルとエドの拳がウランを殴り付けた!!