5人でいつもの場所で他愛ない話をしていると、『危険』を感じた。
(今日もヤバそうだなぁ…)
話を聞きながらそう思った。
(カオス、状況を教えて?出来れば映像も)
『御意、中心街で起きてるようだ。ざっとこんなもんだ』
私の脳内に映像が映し出された。
(やはりそうか…どうやら考えは当たったようだな…カオス、みんなに連絡して、今晩仕留める!と)
『御意』
これから危険に立ち向かうのだが…今は笑って話していよう…これが最後かもしれないからな(苦笑)
その日の夜
すでにネオンは消え、暗闇が街を覆っていた。
「翡翠(ヒスイ)、狼炎(ランファ)、準備はいいか?」
『だ〜いぶ前からいいぜ、早く終わらせようぜ〜』
『狼炎、その言葉遣いはやめろ』
「翡翠、別にいいよ、私だし(笑)」
『あなただから良くないのです。私たちの主人なんですから…』
「まあまあ、じゃあ、終わらせようか…断璃(ダンリ)!」
光と共に現れたのは一本の剣、これが私の唯一の武器だ。
『敵が来た!』
しかし、呆気なく奴らは構えた銃口を失った。そう、私が断璃で切り落としたのだ。恐れをなした奴らは一目散に逃げようとするが、手錠を大量に準備した私の仲間たちに、これまた呆気なく捕まった…気絶というプレゼント付で…
(終わったか…)
これが私の裏の仕事…昼は学生の私は夜になるとこうして悪事を一掃している。
こんな生活になってしまった経緯は追々話そう、今日は疲れた、明日も学校だから早く帰って体を休めたい…