君は言った。
「あなたは誰?」
ボクは言った。
「ボクはボク。」
君は聞く。
「何してるの?」
答えるボク。
「わからない…」
苛立つボク。君に聞く。
「じゃあ君はどうなのさ。」
君は言う。
「私?私は私。あなたの前に立っている。」
・・・答えになってるの?
また、君はボクに問いかけた。
「じゃあ、なぜ、あなたはあなた?」
怒った、ボク。
「ボクはボク。ここに、生きているから、ボクはボク。」
少しの沈黙。
君は言った。また言った。「じゃあ、なぜ、生きているの?」
「失礼な!ボクは祝福されて生まれてきたんだ。」
君は続けて言った。
「それが理由?あなたはそのためだけに生きてるの?」
自信無さげなボク。
「そうだよ。ボクはひとに喜んでもらうために生きている。ひとを不幸にするためじゃない。」
ボクはボク。君に出会った。少しおとなしい男の子。
君は言う。
「あなたは・ホントにあなた?あなたはどこ?」
わからない…。君は何を言ってるの?
つまる応え。唐突な君。
「私はあなたが好き。あなたは私のこと好き?」
即答したボク。
「君がそう望むなら。」
不満げな君。
「あなたはどうなの?」
答える、ボク。
「ボクはそうなんだ。君に喜んでもらえるならそれでいい。」
「あなたはそう、いない存在。」
「ボクはここにいるよ。」
「いいえ、あなたはいないはず。それじゃぁ、いないのと同じ。」
「どうすればいいの?」
ボクは聞く。
私は私。あなたと出会った。あなたのために存在したい、女の子。
君は言う。
「きっと、あなたは無関心なの。あなたに必要なのは感心と支配欲。」
ボクは不思議そうに聞く。「何なの、それ?」
君は言う。
「欲しいものはある?生きる理由を見つけなさい。」
ボクは思った。
゙何もない゙
けれど、君なら生きる理由にできるかも…