君の声、ボクの声

どないやねん  2008-12-30投稿
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君は言った。
「あなたは誰?」

ボクは言った。
「ボクはボク。」

君は聞く。
「何してるの?」

答えるボク。
「わからない…」
苛立つボク。君に聞く。
「じゃあ君はどうなのさ。」
君は言う。
「私?私は私。あなたの前に立っている。」

・・・答えになってるの?
また、君はボクに問いかけた。
「じゃあ、なぜ、あなたはあなた?」

怒った、ボク。
「ボクはボク。ここに、生きているから、ボクはボク。」


少しの沈黙。
君は言った。また言った。「じゃあ、なぜ、生きているの?」

「失礼な!ボクは祝福されて生まれてきたんだ。」

君は続けて言った。
「それが理由?あなたはそのためだけに生きてるの?」

自信無さげなボク。
「そうだよ。ボクはひとに喜んでもらうために生きている。ひとを不幸にするためじゃない。」



ボクはボク。君に出会った。少しおとなしい男の子。


君は言う。
「あなたは・ホントにあなた?あなたはどこ?」

わからない…。君は何を言ってるの?

つまる応え。唐突な君。
「私はあなたが好き。あなたは私のこと好き?」

即答したボク。
「君がそう望むなら。」

不満げな君。
「あなたはどうなの?」

答える、ボク。
「ボクはそうなんだ。君に喜んでもらえるならそれでいい。」

「あなたはそう、いない存在。」

「ボクはここにいるよ。」

「いいえ、あなたはいないはず。それじゃぁ、いないのと同じ。」

「どうすればいいの?」
ボクは聞く。



私は私。あなたと出会った。あなたのために存在したい、女の子。



君は言う。
「きっと、あなたは無関心なの。あなたに必要なのは感心と支配欲。」

ボクは不思議そうに聞く。「何なの、それ?」

君は言う。
「欲しいものはある?生きる理由を見つけなさい。」
ボクは思った。
゙何もない゙
けれど、君なら生きる理由にできるかも…



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