道場に着いた。
歩いてる途中にもらったプリントを見ていた。とりあえず、申込書であるのはわかった。
期限切れの…。
まぁ、いいか。そう思い道場に入った。
「あっ、修二やっぱり先に来てたんだ。」
悠が後ろから言った。
「修二、久しぶり、かな。」悠のとなりに立っている、俺よりちょっと背が高い男が言った。
だいたいわかるだろうが、こいつが慶吾だ。
「1ヶ月ぶりだな。」
「そうか。もうそんくらい来てなかったか。」
「あぁ、とりあえず中入ろうぜ。今年の1年はおもしろいのがいるぞ。」
「そりゃ頼もしいな。」
そう言って、道場に入った。
たぶん新藤や河野、もちろん賢之助はもうきてるだろう。
「おーっす。」
そう言いながら扉を開けた。
やっぱり三人とも来ていた。
「おっ、慶吾じゃんか。久しぶり。」
「おう、賢ちゃん。また強くなったらしいな。」
「んなことねぇよ。」
賢之助が笑いながら言った。
「んで、こいつらが1年だな。」
「あぁ、そうだ。」
「新藤くんも河野くんも強いよ〜。」
悠が強いを強調して言った。
そのとき、河野は少し浮かない顔をしているように見えた。
「河野?」
慶吾が言った。
慶吾はなにか怒りをあらわにしているように見えた。「どうしたんだよ。」
俺がそう言った瞬間。
「彰太〜!!なんでお前がここにいんだ!!」
慶吾の怒声が響く。
河野は少し顔をあげ無理やり作った笑顔で言った。
「慶さん、すいません。やっぱ俺、来ちゃいました。」
そう言った瞬間、慶吾は河野の左頬を殴っていた。