自己紹介をする私。いやぁ緊張したぁ。
席は1番後ろ…よしっ!しかも窓際!!前の席とか妙に注目されてそうでやだもんね。
席へと歩く。みんなの視線がこそばゆい
隣は男の子!!ナイス!カッコイイじゃん!
『よろしくね』
いい印章もたれるような笑顔で挨拶をした。
隣の彼は驚いた表情をして固まっていた。
別にそんな驚かなくてもいいじゃん…
女に免疫無し…とっ。
はぁ〜どっかにカッコイイ人いないかなぁ…
そうやって窓の外をのぞく。
私の趣味は人間観察。かわいい子をみるのもカッコイイ人チェックするのも好き。
でも周りの人は私の趣味は知らない。だって変な人って思われたくないし。
あれ??あの人…昨日の女の人だ。
昨日の美女が一人で歩いている
あの人なんっか怖いんだよ…って思いながらもキレイだから見入ってしまう。
するといきなりこっちを見られた!
むちゃビックリした!本来なら目を反らすけど彼女からは反らせない…
『気をつけて…』
口パクで言われた。
彼女が目を反らすと私も我に帰った。
怖いよぉ…
私は学校を終えて蒼真を迎えに言った。
相変わらずかわいい我が弟。小さいおててでぎゅって私の手を握ってボテボテ歩く。たまにこっちを見ながら目があうとニコッて笑う。
癒されるわ…
しかし…さっきからなんかつけられてる?
早めに歩くと後ろの足も早くなる…蒼真抱えて走るのは無理だ。いや…出来るけど捕まってしまうだろう。
『だれっ!?』
私は勢いよく振り返った。一か八かだった。
じっと睨む私。少しすると観念したのか正体を表す。
『あなたは…確か』
『宮下徹…』
隣の席の彼だった。
『安心したぁ〜変出者だったらどうしようかと…』
『………』
ストーカー!?かっこいいのに…実はむちゃタイプなんだよぉ…ほんとにストーカーだったらショックなんだけど…
『かのちゃ…おともだち?』
蒼真が不安そうに手を引っ張る。
『そうだよ(って言わないと子どもに説明がめんどい)…ってあれ??』
彼のいたところをみたら彼は既にいなかった。
逃げたな…
私の中で宮下徹のランクはどんどん下がっていった。