『私は平気よ』と笑う君
傷付いてない振りをする
明るく振る舞って笑顔を崩さない
どんなに冷たい言葉を言っても
どんなに辛く当たっても
君はいつもそうだった
我が強い僕と自分を隠す君
『少しは我が儘を言えよ』とか『思ってる事吐き出せよ』とか
そんな事を言っても頭を振る
君は大人だから
優しいから
そう思ってるかもしれないけどそれは違う
たまに君のそういう所が嫌になる
苛立ちを感じる時がある
君が分からなくなる
僕に合わせてくれたり我が儘を聞いてくれたり
それが全てじゃない
それが君の全てじゃない
君の望んでる事じゃない
どうしたらいいのか分からない
どうもしてあげられない
そうやって自分を押し殺して感情を抑えて
こんな僕といても楽しくないだろう
疲れるだろう
優しくも出来ない
君が何も言わないから
僕だけが君に慣れて行き適当になってしまう
そんな自分も嫌になる
何も成長出来ない
もうダメだ
このままどんなに一緒にいても
『だからさよなら』
『ごめんね』
君は僕の決断にそう一言呟いてゆっくりと瞬きをした
何処となく泣いているように見えた
だったら言って欲しい
最後に君の我が儘を
君の言葉が続かない
そうやって終わらせる
だから終わらせよう
君を苦しみから解放させよう
本当は分かっていたよ
君の嘘を
平気な振りしたって
いくら口では強がったって
いつもその後には俯いていたから
いつも我慢をして一人で苦しんで悩んで
そのせいで何度も身体を壊していた事も知っていた
だけど君の口から聞きたかった
寂しさも傷も
意地悪をしたんじゃない
君から心を開いてくれないと意味が無いと感じたから
もっと自由に生きて欲しい
縛られるだけではなく
思うがままに生きて欲しい
君自身を失ってしまう前に君自身で気付いて欲しい
嘘をつき続けなくてもいい
それが例え君らしさだったとしても
その嘘が僕を悲しくさせていた事を分かって欲しい