元気か?
風邪ひいてないか?
ちゃんと眠れているか? 守ってくれる人はそばにいるか?
俺が守ってやれなかったから、今お前が1人ぼっちじゃない事を願ってる… 離ればなれにならなきゃいけなくなった時、お前は笑ってた。
笑って俺を送り出したんだ。
「信じてる。必ず迎えに来て。何年でも待ってるから」
俺の方は泣いていた。
涙が止まらなかった。
離れたくなかった。
だって俺が見えなくなるまで見送って、そのあと泣くんだろ?
精一杯強がって笑って… それがお前のクセだって俺は知ってるんだから…
俺は孤児院で育った。
孤児院の子供達、親代わりの先生の夢や希望を背負って就いた今の仕事。
だけどお前と離れるくらいなら全部捨ててもいいと思った。
でもそれをお前は許さなかった。
「あなただけの夢じゃないんだから!あなたはあの子達のヒーローなんだからね!」
そう言って俺の背中を押したんだ。
あれから6年。今も頑張ってるよ。
ずっと走り続けてる。 時々思い出すのはお前の笑顔。
涙を隠して笑ったあの笑顔。
俺は今も………
いや、なんでもないんだ。
俺はお前の幸せを祈ってるよ。こんな俺じゃなくていつもそばにいてくれる人と幸せになってくれ!
俺はお前には笑っててほしい。
俺もちゃんと笑ってるから!!
ちゃんと…ちゃんと、笑ってるから。
俺の遠恋。
大切な恋だった。
お前よく言ってたなぁ。
俺も今そう思うよ!
「みんなにも幸せの星が降り注ぎますように」