貴方と付き合ってしばらく経った。
会う度に貴方を好きになっていく。そして、自分の事も。
なのに、どうして自分を隠してしまうんだろう。
貴方の事好きなのに。
…好きだからなのかもしれないけど…貴方の前で正直になれなかった。
こんな状態のまま会っていたから疲れが溜まってきていて…いつもの悪い癖が出てしまった。
…恋愛ゲーム…。
自分でも分からない。
貴方の事がこんなに好きなのに。
相手なんて誰でも良かった。私の遊びに付き合ってくれる人なら…。
本当に狂ってた。
ダメな自分を見て見ぬふりをした。
また貴方から逃げようとした。
それに気づいた時には貴方の気持ちは離れていたね。
自業自得…私にピッタリな言葉だね。
別れが来た時も自分を守る為に貴方を傷付けた。
あの別れの日…。
貴方から、いきなりの呼び出し。
嫌なザワめきを感じつつ、貴方の元へ向かった。
見付けた貴方に付き纏う嫌な空気。
いつもと違う感覚。
その時点で貴方からの言葉は分かった。
昔の私には戻りたくなかった…けれど守りが入る。
フッと心に穴が空き、温かかった所が一気に冷えて行く…
空虚感が漂い出したとき貴方が口を開いた。