エリザベスドール?(29)

ぐうりんぼ  2008-12-31投稿
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「オコッテル?」

「別にィ」


 ―――――――――\r


 スーツ大学の正門周辺は、多くの群衆でごった返していた。

 周りは高級住宅やマンションが立ち並ぶこの辺りは、普段の夜はとても静かである。

 だが今夜だけは…

 騒々しく緊迫した雰囲気に包まれている。

 警察の動きが活発になって来た。

 ピィーッと言う笛の音が鳴り響く。

「軍の車両が通りますから、道を開けて下さい! 軍の車両が通りまーす!」

 警察の広報車が、アナウンスを響かせながら群衆の所へやって来た。

「道を開けて開けて!」

 道一杯に広がっている群衆を警官たちが道路脇へ追いやると…

 来た来た。

 パトカーに先導されて、2台の軍用車両がやって来た。

 そのままゆっくりと、正門から中へと入って行く。

 軍用車両は正門奥の噴水広場へやって来ると、適当な場所に停車した。

 ドアが開いて、濃紺の迷彩服に茶色のベレー帽を被った3人の男たちが降りて来た。

 いずれも背が高く、ガッチリとした体格の屈強の兵士たちだ。

「ご苦労様です!」

 マーティ巡査が敬礼して、3人を出迎えた。

 敬礼する3人。

 1人が巡査の前に出て来た。

「陸軍北部方面、第1首都治安部隊を指揮する隊長のグリッドマンだ。
 現場の指揮官に会わせて頂きたい」

「こちらへどうぞ」

 マーティ巡査に案内され、グリッドマン隊長は部下2人と共に4号研究棟へ向かった。 

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