「王様だ〜れだ。」
俺は3の数字を引いていた。
あー、また外した。くそ、またあいつかよ。と方々でいろんな声が聞こえて来た。
「俺が王様だ。」
「じゃあ2番と3番でポッキーゲーム。」
またか。
今日で既に俺は二度ポッキーゲームをやらされている。しかも相手は男。
なんか今日、呪いでもかかっているんじゃねぇか、2番て誰だ?
と探そうとしたら勢いよく一人の女性が立ち上がりいった。
「はーい、あたしが2番だよ。」
彼女は女性の中で一番テンションが高く綺麗だった。「3番って誰ー?」
「あ、はい。」
呼ばれてたつと、彼女がすぐ近くに寄ってきた。
「じゃあやろっか。」
ポッキーを俺の口に刺し、彼女が端から食べ始めた。そして俺が一口も食べる事なく全てを彼女が食べた。しかも最後には唇まで重なっていた。
「いえーい。」
彼女がみんなに向かってピースをしているのをただボー然と見ていた。
解散すると俺はすぐに彼女の元に向かっていた。
「好きだ。」
呪われてなんかなかった。と自分の中で喜んでいた。「ゴメン、君の事タイプじゃあないんだよ。」
やっぱり呪われてる。
「合コンなんて嫌いだ。」自然に呟いていた。