嘘のない世界 第二章

タバタッチ  2008-12-31投稿
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「さっきからあんたの言ってる意味が全く分からない。知らないおっさんを構ってやるほど暇じゃないんだ。どっか行ってくれ」
「まぁそんなに邪険にするな、君の望み通りの世界に連れてきてあげたのだから」
「…僕の望み通りの世界?」
「そうだ。君の望んだ世界『嘘のない世界』だよ」
「そんな訳ないだろ」
男が不敵に笑う。
「…一体どういうことだ」「確かめてみるか。まぁ実際に体感した方が手っ取り早いだろう」
まぁどうせ僕を騙そうとしてるんだろうなとは思いながらも、男の言う通りにする事にした。
「で、何をするんだ?」
「特にする事はないよ、ただ普通に生活すればいい。そうすれば分かるだろう。ただし余計なことをするな、喋るな。最低限の会話で済ませるようにしろ。でないと死ぬぞ」
「死ぬ?僕がか?」
「少し大袈裟だが、下手をすればそれに近いことが起こるだろう。まぁそんなに気にするな、余計なことをしなくちゃいいだけだ」
「よくわかんないよ。ちゃんと説明しろよ」
「ほら、学校に行け。行けば分かる」
僕はしょうがなく学校に行った。僕が通う矢田神高校に。

第二章 完



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