次の日起きたら翼からもらった小さな袋の糸が切れていた。俺は嫌な予感がした、そんな時翼の親から電話があり翼が首を吊って自殺したと報された。翼の母親は泣いていて声が声でなかった。俺は翼からもらった小さな袋を握り締めて泣くというか死んだようだった。それから3日経ち、翼が言っていた事を思いだし机のうえに大切に置いておいた袋を開いた、そこには手紙と写真のフィルムがあった。手紙には「俺は絆を信じてる、人生には疲れたけどお前の人生のバックアップなら喜んでやってやる。お前の優しさと心の綺麗さは俺にとって眩しかった、むしろ眩しすぎたかな。そんなお前に照れずに心から言える、お前は俺の親友だ」と書いてあった。俺は泣いた、一生分ぐらいの涙を流した。放心状態になりながらも俺は気になりフィルムを現像した、そこには翼と俺が楽しそうに写っていた、そこは二人の思い出の場所だった。俺は晴れ渡る青空に声が枯れるぐらい大きな声で、翼に届くように、絆をたしかめるように叫んだ。
「翼!!俺はお前を忘れない、絆は存在する!俺とお前が証拠だ!この写真もお前との絆も、けして色褪せはしない!!」そして20年経った今も写真は色褪せていない、あの時の絆も