ラビリンス?

lime  2008-12-31投稿
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「あぁ、父さん…」

俺は転がっている父親の遺体を眺めながら言った。

その時、別の部屋から悲鳴が聞こえる。
俺はすぐさま、向かった。

向かった先には‥なんと母親がいた。
母親は這いつくばりながらなんとしてでも逃げようとしていた…母親の後方には
12歳ほどの少年が包丁を片手に母親に歩み寄っている…母親は腕やら足など数ヶ所刺されており、大量の血を流している…

「アンディ…アンディ止めて‥…お願い…」

俺は驚愕した…アンディとは俺の名前だ…まさか…嘘だ‥こんなことって‥

俺は呆然としながらその光景を見ていた…

ザクッ!

ザクッ!

ザクッ!

「ア、アンディ…アンディ……どうしてなの…………」

俺の目前で少年は包丁を何度も母親に突き刺し、ついに母親は死亡する…

「ば、ばかな……嘘だ……俺が……
う、うぅぅ…ウォォ!」

俺はその少年に思いっきり殴りかかった。だが、俺はそのまま少年をすり抜け壁にぶつかる。それでも俺は何度も少年‥いや、少年時代の俺に殴りかかる。

「ハァ、ハァ、くそっ…」

俺は悔しさと、絶望感により
錯乱していた…

「ようやく分かった?」

「何!?」

俺はその声が聞こえた方に目をやった。そこにはベティが俺を哀れむような目つきで見ている。

「俺をどうしたいんだ?」

「あなたには……真実を知って欲しい…そして…」

俺は彼女の声を聞いた後、意識を失った。


気付いたら俺はまた別の部屋にいる。

「ここは、叔父の家か‥」

俺は育ての親の叔父の家にいた。
ここもまた、懐かしさと得体の知れない違和感を感じさせる。

その時

ガタンッ!

「なんのつもりだ!アンディ!」

叔父の怒鳴り声が聞こえる‥
さっきと同様に叔父ともう一人、18歳くらいの男、その男が過去の俺だということはすぐに分かった…


続く



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