エリザベスドール?(31)

ぐうりんぼ  2009-01-01投稿
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 グリッドマン隊長は同行の2人を紹介した。

「隊員のボブソンとゴミラスです」

「宜しく」

 2人の隊員に握手するモグレ警部。

「大体の状況は、公安部から聞いています。
 化け物人形とやらのテロリストの様子は?」

「そこの、モニターをご覧なるとイイ」

 さっそく、隊長たちはモニターをチェックし始めた。

「なるほど、ニュース映像で見たのと同じ光景ですね。しかもこれは…」

 リアルで鮮明な映像を通じて、間近で見る動く人形に隊長は息を呑む。

 モグレ警部が説明する。

「今、踊っているのがローズマリーと言います」

「警察が砲撃したエリザベスと言うのは?」

 モグレ警部は画面を指差して答えた。

「奥に見えているガラスケースに入っています」

「人形は、2体だったんですね?」

「そうです。どうされますかな? 今、その部屋は完全にシャットアウトしていますから、人形は外へは出られません」

「宜しい。すぐに攻撃準備に入ります」

「我々が手伝う事は?」

「イヤ、結構です」

「本当にイイんですか? あの人形は、エリザベスよりも凶暴だと言う情報を我々は入手していますから」

「たかが人形1体を攻撃するだけです。
 我々だけで十分に対応出来る」

「では我々は、どうすればイイ?」

「申し訳ないが…
 安全の為、貴方がたは建物の外へ避難して頂きたい」

「分かりました。
 あとは貴方がたにお任せしよう」

 モグレ警部たちはグリッドマン隊長の指示のままに、警備室を明け渡した。

 レイロ刑事がモグレ警部に話しかける。

「イイんですか?
 軍だけに任せて」

「イイんじゃないか?
 自分たちだけで、十分対応出来るって言うからね」

「でも、凶暴とされるローズマリーを、彼らだけで退治出来るんでしょうか?」

「彼らは戦闘のプロだ。 我々警察以上に、より専門的な行動を取るだろう」

「だと、イイんですが」

「あのワン公首相直々の要請だし、まあ…のんびりと様子を見守ろうじゃないか」


 モグレ警部はそう言って、レイロ刑事の肩をポンと叩いた。



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