カヤノコイXイブサンタ?

麻呂  2009-01-01投稿
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『ねぇ颯太。さっきの話だけど‥‥わたしも信じるよ。

サンタクロースが実在するって話♪』



ゆっくりと、颯太と一緒に、手をつないで歩いた。



『どうしたの?!さっきは、カヤノ笑い飛ばしてたじゃん。』



『うん‥‥。なんでかな。颯太といると、本当にそう思えてくる。』



信じられなかった。


年下の男のコに、



こんなにドキドキしている自分が。



もしかして、



わたし、



颯太に恋しちゃった?!





『カヤノ‥‥僕ね‥‥‥。』



『うん‥‥???』


『もし僕がサンタクロースだよって言ったら信じる?!』



『颯太が?!サンタクロース?!』



『うん。』



笑えなかった。



わたし、



颯太の言ってる事がウソだなんて思えなかった。



『信じるよ。だって、さっき颯太と出会ったばかりなのに、わたし今すごくハッピーな気分にさせてもらってるもの。』



『カヤノ‥‥。

僕と一緒にいて、楽しいと思ってくれたんだ?!』



『うん!!とっても!!』



『ありがとう‥‥。』



『どうした?!颯太?!』



『‥‥‥見ないでっっ!!』



『泣いてる?!』



『泣いてないよっっ‥‥カヤノが‥‥‥カヤノが悪いんだっっ‥‥‥。』



『颯太‥‥。』



気がつくと、



わたしは、



颯太を抱きしめていた。



わたしより少しだけ背が高いはずの彼なのに、



こんなに小さく感じたのはなぜだろう。



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