カヤノコイXイブサンタ?

麻呂  2009-01-01投稿
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抱き合ったカタチのままで、



颯太がわたしに言った。



『サンタってさ、1人じゃないんだよ。
ある日、選ばれた者達だけが、サンタになるために、サンタの国へ行く事になるんだよ。』



『サンタの国?!』


『うん。サンタの国へ行ってる間の周囲の人間の記憶は、

魔法の力でうまく操作してもらえるから、絶対にばれる事はないし、バレたら即サンタからおろされるんだ。』



そこまで話すと、颯太は抱きしめていた腕をそっと離し、



わたしの顔をじっと見つめた。



『だから僕、明日からサンタ失格。』



『わたしに話したから?!だよね?!

どうして?!』



『僕、カヤノに恋しちゃったから。』



『颯太――』



嬉しかった。



颯太もわたしの事を好きになってくれたんだ。



『颯太、わたしも‥‥‥君の事が好き。』



不思議だね。



わたし達、



もしかしたら、



ずっと前から出会う運命だったのかもしれないね。



『サンタを失格になった者は、サンタだった時の記憶を全て消されてしまうんだ。

だから僕‥‥カヤノの事忘れてしまわない様にするから。

絶対覚えてるから。
だから、カヤノも絶対僕の事、信じていてよ。』



『うん。信じてる。
颯太がもし、わたしの事を忘れてしまっていたら、わたしが絶対思い出させてみせるからっっ!!』


『カヤノ‥‥。』



『‥‥颯太。』



『‥‥キスしていい/////』



『‥‥いいよ。』





Merry Christmas!!





颯太。



君と出会えた最高の夜に――

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