『引退するんですかレイさん!?』
港に着くとみんながレイの周りに集まり言った。
『あぁ…あたしももうすぐ二十歳だ…』
『あっ…そうでした…ね…』
チーム一同はそのまま言葉を失った。
レイはたばこに火をつけた。
《あたしも…二十歳か…》
『レイさん…』
『んっ？』
一美が口を開いた。
『レイさんが引退したら
チームは解散します…元々レイさんが作ったチームです…総長がいなくなったら続ける意味はありません…』
『…そうか…』
チームの解散が決定した…。
『あたしが…この人と…？』
えりは後退りしながら言った。
『この人じゃなくて佐久間さん!大丈夫だよあたしも寝たから。』
『嫌だよ!!!!あたしは…』
『じゃあ薬いらないの？』
『…あきらめるよ…』
そう言うと佐久間が言った。
『じゃあ嬢ちゃん…今までの薬代一千万払いな…』
『一千万!!!?なんで??』
えりはつい大声をだしてしまった。
『静かにしな!ここは割と声がもれるんだ…。
いいかい嬢ちゃん?薬ってのは高いんだ…それを俺は格安の値段で売ってあげてたんだよ…薬をやめるってんなら通常料金払えって話さ…』
あたしは何を言えばいいのかわからなかった。
もちろんあたしにはそんな大金なんかない。
じゃあ…佐久間と寝るしかないの…？
『ほら…こっちきな…グフフ…』
『いや…』
『ほら………』
『イヤァァァァァァ!!!!』
『!!?』
『どうしたんすかレイさん？』
『今…えりの声が…』
『今日は来てないんすよね？気のせいじゃ…？』
『えりに何かあったんだ!!』
『レイさん!?』
レイはすぐさまバイクに乗った。
エンジンをかけると…体が勝手に動いた…。
えりの居場所などわかるはずがないのに…レイの体はえりの元へと迷いなくむかった…レイはそれに従った…。
『えり…!!!』
続。
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