0時ちょうどの君からの電話。
『誕生日おめでとう』
少し眠そうで恥ずかしそうで顔が見えなくてもわかる君の笑顔。
ありがとう。
『時間ピッタリだろう』
自信にあふれる君が愛しくて抱きついて暖めてあげたい。
すきだよ。
『毎年、俺が一番だろ』
そうだよ。
それが君からの一番のプレゼント。
『お祝いしよう』
いつも君には驚かされる。慌てて窓を開けると車の窓から顔を出す君に笑顔が溢れる。
車の暖房に温まったドロドロのアイスケーキに文句を言いながら。
『ありがと』
そっぽ向いて君は言う。
『おぅ』
今日も愛するのが君でよかった。