人殺しの恋?

サカイ  2009-01-01投稿
閲覧数[370] 良い投票[0] 悪い投票[0]

いつのまにか寝ていたことに気づいた。

漫画喫茶には常に暗く窓がないから時間の感覚がおかしくなる。

小さい部屋を見渡して
時計を探す。

時計はない。

タバコに火をつけて一息ついてからゆらりとテレビをつける。

ちょうどニュースが放映されていた。

(18時すぎくらいか..)

少し大きなアクビをして 乾燥しきったカップをもってドリンクバーにとりにいく。


熱いコーヒーをもって部屋に戻ると

テレビの中が慌ただしくなっていた。


「速報です。〇〇食品株式会社会長刺殺事件に新展開です。会長の次男が犯行を自供」

えっ?なんだこれ


犯人はオレなのに
なんだこれ


自供というのがいかに強引なものなのか想像させた。

僕は思わずほくそ笑んだ

いい流れだ。

あの一族はこんなんじゃ足らない

もっと不幸になればいい。

僕が受けた仕打ちは

こんなものではないから

「ククククククック!アハハハハハハハハ」
静かな漫画喫茶に
僕の笑い声だけが響きわたった

僕は自由になりきったのだ

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 サカイ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ