『どうしてこんな事に…?』
レイが悲しげな表情で言った。
『……………』
『えり…?』
『ごめんなさい………あたしまた…』
『…………』
するとレイはえりを………抱き締めた…。
『レイ…』
『あたしのせいだ…ごめんよえり…』
レイの目には涙があふれていた。
レイがこんなに泣くなんて…。
『愛してるよえり…』
その言葉を聞いたえりは…ゆっくりと手をレイに回した…。
『聞いてね…?京子は確かにあたしの好きだった女だ…そして…事故で亡くなった…。』
えりは言葉を発する事なく目をつむり聞いていた。
『最初えりに話しかけたのは…京子に似ているからだったよ…。』
『…ん…』
『だけど…一緒に暮らし初めて…お前を…京子に似たお前じゃなくてお前自身を愛してしまったんだ…。』
《…え…?》
えりはレイの顔を見つめた。
レイもえりの顔を見つめた…。
『髪を金髪にしても良い…整形だってして良いさ…だから……
ずっとあたしのそばにいて…?』
『レ………イ………』
『愛してるよ…』
『あたし…も…レイのそばにいたい…愛してるの…』
あたし達はその夜何度も何度も愛し合った。
あすかにも別れをつげ
レイのチームも解散し
普通の日々が訪れようとしていたが…………
3週間後
えりはこの世を去った。
死因は内臓の壊死。
えりの体はドラッグによりボロボロになっていたのだった…。
三年後…。
『レイ!荷物片付いたか?』
『んーバッチシだよー』
えり あんたが死んでから3年がたったよ。
こうなる事はわかってた…。
それでもあたしは…あんたの最期を見届けたかった…。
あたしは今結婚して一児の母になったよ。
あっ相手は男だから…(笑)
あんたが死んでからあたしは手がつけられないほど荒れてた…。
そんな時支えてくれたのが彼だったんだ。
この人ならあんたも許してくれるよね…。
あと,今度はあんたがあたしの最期を見届ける番だと思うよ。
だってこの子…
あんたにそっくりだから…。
生まれ変わりだよね…えり…。
『オギャァ…』
『んっ?どうした?えり♪』
完。