レイとの出会い。10代のえり。完

ユキ  2006-06-29投稿
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『どうしてこんな事に…?』
レイが悲しげな表情で言った。
『……………』
『えり…?』
『ごめんなさい………あたしまた…』
『…………』
するとレイはえりを………抱き締めた…。
『レイ…』
『あたしのせいだ…ごめんよえり…』
レイの目には涙があふれていた。
レイがこんなに泣くなんて…。
『愛してるよえり…』
その言葉を聞いたえりは…ゆっくりと手をレイに回した…。
『聞いてね…?京子は確かにあたしの好きだった女だ…そして…事故で亡くなった…。』
えりは言葉を発する事なく目をつむり聞いていた。
『最初えりに話しかけたのは…京子に似ているからだったよ…。』
『…ん…』
『だけど…一緒に暮らし初めて…お前を…京子に似たお前じゃなくてお前自身を愛してしまったんだ…。』
《…え…?》
えりはレイの顔を見つめた。
レイもえりの顔を見つめた…。

『髪を金髪にしても良い…整形だってして良いさ…だから……






ずっとあたしのそばにいて…?』
『レ………イ………』

『愛してるよ…』

『あたし…も…レイのそばにいたい…愛してるの…』




あたし達はその夜何度も何度も愛し合った。
あすかにも別れをつげ

レイのチームも解散し

普通の日々が訪れようとしていたが…………







3週間後
えりはこの世を去った。

死因は内臓の壊死。
えりの体はドラッグによりボロボロになっていたのだった…。








三年後…。










『レイ!荷物片付いたか?』
『んーバッチシだよー』



えり あんたが死んでから3年がたったよ。

こうなる事はわかってた…。
それでもあたしは…あんたの最期を見届けたかった…。

あたしは今結婚して一児の母になったよ。

あっ相手は男だから…(笑)

あんたが死んでからあたしは手がつけられないほど荒れてた…。

そんな時支えてくれたのが彼だったんだ。

この人ならあんたも許してくれるよね…。

あと,今度はあんたがあたしの最期を見届ける番だと思うよ。

だってこの子…






あんたにそっくりだから…。


生まれ変わりだよね…えり…。

『オギャァ…』


『んっ?どうした?えり♪』







完。

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