しばらく、サキと無言が続いて…私はパソコンを開きサイトへ繋ぐ…
ためらいも無かった。
「Tボーイ…
今日は少し時間がかかってしまった。また明日…一人迎えに行く…」
そうコメントが書かれていた。
「サキ、さっきの物音とこの犠牲者…関係あるのかな?」
「分らない…ただ、確かにおかしい。」
「明日…警察へ行くの、サキも来てくれないかな?」
サキは一瞬黙り込んだ後、
「うん」
と、だけ返事した。
それから、時間が過ぎ、
私達は署に着いた。
家から車で30分。
大きい建物の署だ…
中に入り、私は一人の中年の警察官に話を聞いてもらうことにした。
「実は、最近へんなサイトを見つけました。
100日で100人殺すと…
画像もありました。
その画像の中にマンションが載っているんです。
それが私の住むマンションと同じ外観なんです。
何とかしばらくは夜の見回り強化してくれませんか?」
私は早口で警察官に伝えた。
しかし、反ってきた言葉は…
「しばらくは様子を見ましょう」
そう話をし、警察官は立ち上がろうとした。
すかさずサキが、
「私達、昨日マンションで凄い物音を聞きました…
その後サイトを見ると一人の写真が載っていたんです!殺されている画像ですよ?それなのに…何も動いてはくれないんですか?」
その言葉に警察官は
「まだ確実ではない」
そう言うと
足速に立ち去った。
私達は、苛立ちと行き場のない気持ちで、署を後にした。