キャロルの秘密 17

キャロルの秘密  2009-01-03投稿
閲覧数[974] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「では、早速だ始めよう」古賀は野沢にブースに入るよう促した。

野沢は少し緊張した面持ちでブースへ入った。

「渡辺、まずどんな感じか流してくれないか」
アシスタントデレクターの渡辺は頷いただけで、野沢祥子の『明日の私』のオケを流し始めた。

野沢はブースの中でヘッドフォンをして目を閉じ曲をじっと聴いている。

曲はエンディングを迎えた。
「このオケに、昨日俺が言った通り、この曲の持つ詞の世界感を大事にまず三回録ってみよう」

野沢祥子は、言うまでもなく、すでに自分の世界に入っていた。

古賀はその姿をみて、これは必ず良いものができると確信した。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 キャロルの秘密 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ