まだ昼間だというのにその洞窟からは、ヒンヤリとした空気が、まるで僕達に吹きかけるかのように・・・。
大樹『いっ。行って見ようぜ』
ボン『だいちゃんやめようョ・・・・帰ろう』
大樹『本当に弱虫だな!!みんなは行くよな?』
今回はいつもと違い、景奈ちゃんもマークンもあまり乗り気ではなかったが、大樹君に押し切られ、渋々洞窟に、足を踏み込む事になった・・・。
4人は自然と体を寄せ、恐る恐る中へと歩いた・・・・
マークン『こっコウモリとか出てこないよね・・・・』
大樹『まさかっ!この辺じゃ聞いたこと無いぞ!』
4人は天井を見てみたが、真っ暗で何も見えない。
景奈『懐中電灯とか四人分偶然あればいいのにね』
ボン『うんうん。』
僕はこわばり頷いた
ボン『だっだっだいちゃんは、恐いものとかないよね?』
大樹『馬鹿だな。俺様は無敵だぞ!!どんな岩だって砕けるさ。まっ、しいて言うなら、蛇が恐い・・・・』
マークン『蛇も出そうだよね・・・・』
大樹『やっやめろよ』
大樹君は僕を先頭にして、真っ暗な洞窟の奥へと進んだ。
景奈『まっ前にさ私聞いたことあるんだけど、包丁を持った人喰い山姥が近くに住んでるって、まっまさかこの洞窟じゃないわよね?』
4人は一度にその場に立ち止まった!!
大樹『やっやめろょ。どれだけ大昔の噂だよ!!それなら他の噂も知ってるぜ』
ボン『もう帰ろうよ・・・・恐いょう』
大樹は恐がる僕を畳み掛けるかの様に作り話を言った。
大樹『昔に洞窟で山姥から逃げ切った4人がいてな、その後不思議な天使に出会い、更なる困難に巻き込まれたらしいぞ』
ねぇ・・・・・・・・景奈は立ち止まり指を指した。
その先には懐中電灯が四本あった・・・・
景奈『ぐっ偶然ね・・・・』
ボン『うっうん。偶然だよ』
僕等は明かりをつけ天井を照らしてみた
バタバタバタバタ
景奈『きゃ〜コウモリだわ』
大樹は飛び上がり地面に指差した
大樹『蛇はいや゛゛゛』
マークン『何何何何何さっき言った事が全て、おきてない!』
ボン『あっあっあと変なこと言ってないょね・・・・』
山姥『あらぁ随分と美味しそうな子達だわ!!』
ぎゃ〜ぎゃ〜キャーキャーキャー