山姥『焼くもよし!!煮るもよし!!やっぱり刺身がいいなぁ』
ボン『ぎゃ〜ぎゃ〜刺身だって!!ワサビがしみちゃゥウウ』
景奈『ボンちゃん早く早ぐこっち』
僕達は懐中電灯で先を照らし、左に曲がっては右に曲がりくねった道を無我夢中で逃げた!
マークン『だいちゃんこれじゃ帰り道わからないよ』
大樹『馬鹿!喰われたら、帰り道知ってても意味ないだろっ』
ボン『まっでぇ』
僕はみんなより年が一つ下だから、逃げ足も体力もついて行けなかった!
大樹『っんたく!トロ過ぎるぜ!』
山姥『まずは一番ちいせぃ子からいただきまぁす』
ボン『ぎゃ〜ぎゃ〜』
大樹君は急ブレーキをかけ僕を背負って、逃げてくれた
山姥『まで〜!!』
大樹『所詮は年寄りだ。へぇんだ!こっちへおいで〜だ!』
大樹君は走るペースをあげ僕達はすぐに、景奈ちゃんとマークンに追いついた・・・・・・
追いついたと言うより・・・・・・・・二人は立ち止まっていた。
景奈『だっだだいちゃん・・・・ごめ゛゛ん行き止゛まり』
マークン『アワワワワ』
僕達の懐中電灯の光は山姥の持つ包丁に反射して、どんどん迫りくるのがわかった!
ボン『ぅえ゛゛゛帰りたいよ!だいちゃん!だいちゃん』
大樹『考えろ考えろ考えろ』
どんどん迫りくる光!雄叫びも大きくなってくる
大樹『マー!俺は後なんか言ったか?』
マークン『えぇ〜何が?』
大樹『俺等の言った事全てが本当になった!コウモリも、蛇も山姥も!』
山姥『おいづめだ!!もう何年も食べてないんだ!腹ペコだ!』
景奈『あっア』
マークン『もうだめだぁぁあ』
山姥は目を剥き出しよだれを垂らし僕を見た
ボン『だいちゃん!だいちゃんは無敵でしょ?助けてよ!岩も砕くんでしょ』
大樹『それだよ!ボン!手柄だ!お願いだお願いだ砕けろ砕けろ』
大樹君は思いっきり塞いだ通路の岩を殴り飛ばした!
ドガガーン
奇跡の光景だ!小学生が本当に岩をぶち破り外に逃げ出したのだ!
4人が出た後に岩は崩れ、山姥はもうこちらには来れないだろう。。。しかし
大樹『みんなごめん・・・・流れ的に次も不思議な事が起きそうだ』
すでに僕達の前には人影が立っていた
ボン『いやだ〜帰りだぃ』