「クリスマスは会えない」
「クリスマス終わってからの年内もわからない」
「大人しく連絡待ってなさい
美保の事大好きだから大丈夫やで」
そう言われたまま、クリスマスに突入
クリスマスも終わって
合わせて4日間放置
また例の気持ちが心に湧きあがる
「どんなに忙しくても彼女とは連絡取るくせに」
堪らなくなってメールしてしまう
「丁度メールしようと思ってた」
また。
そんな風に言えばチョロいあたしの機嫌がなおると思ってる…
クリスマスが終わったのに連絡ない
逢いたいのに我慢ばっかり
彼女ばっかり
また言ってしまう
メールが返ってこなくなって、一人へこんで布団の中でメソメソしてた
夜中に電話がかかってきた
「もしもし?
美保?」
涙が溢れた
「もぅ〜また泣いてる〜
オレがメールしないの知ってるやろ
彼女ともそんなに連絡取ってない
今こうやって電話かけてるやん
ホンマ困らせんといて」
そんなに連絡取ってないって…取ってるやん……
また放置して
あたしがどんだけ寂しいか
いつもと同じ恨み節…
「部屋大掃除したから次きたらびっくりすんで」
気を取り直して言った彼の言葉にまたショックを受ける
掃除する時間あるならメールできるやん…
結局30分かけて彼はあたしをなだめた
と言うか恨み事ばかり言うのが切なくて
言っても変わらないのに
年内行く約束をして、最後に彼が言った
「手伝いの靴持ってきて」
一瞬、ほんの一瞬真っ白になって、また涙が出てきた
「手伝い要員要請のために電話してきたんやっ!!」
「違うって…」
「それこそ彼女に手伝って貰ったらええやろっ!!」
心配して、ご機嫌取るために電話してきてくれたと思ったのに
バカみたい
嬉しかったのに
アホやんあたし
年内時間作ってくれたって嬉しかったのに
なんだそれ
「違うって
手伝いはたまたま時期が重なっただけで
そのために電話したんちゃうって…」
「もう知らん知らん知らん
そんな時ばっかり
そんな事ばっかりやん
あたしそんなんばっかりやん!!
彼女に来てもらって!!
知らん!!」
「美保〜
困ってんねん
彼女に頼まれへんの美保も知ってるやろ〜?
美保しか頼まれへんねん」
わかる
わかるけどやだ